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「ふたば系ゆっくりいじめ 1211 料理好きとゆっくりⅢ/コメントログ」 マゾ饅頭に幸あれ -- 2010-11-04 11 57 31 てんこェ… -- 2011-10-12 00 36 07 変態裸将軍 裸のお兄さん 森の裸助平 -- 2014-10-06 01 08 25
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お姉さんのまりさ飼育日記 15KB 『ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね』おまけ。 例によって面白さよりも、本編の物語に奥行きを与えることが目的となっています 虐成分はほんのり漂う程度。 「どっ、どうか惨めなアッシに、『竜巻』のいじられまりさ一家の後日談をお恵みくだせぇ。」 というリクエストがあったので、ついでとばかりにそれっぽく書きましたが、 実際は、しばらく本編書く暇ないんで、とりあえず秋・冬編の予告版を、ということを目的としています。 あと、これまでのダイジェストも。 最初の1行は忘れて下さい。すんません。 『お姉さんのまりさ飼育日記』 D.O 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 公園の植栽に埋まった段ボール箱の中で、今日も元気な挨拶が交わされる。 このまりさ一家の一族は、公園では古株である。 お水は噴水があるので潤沢、物陰も多いため、雨風も防げて危険も少なく、町ゆっくりでは勝ち組だ。 「ゆーん!きょうもぽかぽかできもちいいよ!」 お母さんまりさは、ちょっと抜けたところがあるが賢く、公園の人気者。 「でもおきゃーしゃん、ゆっくちおなきゃしゅいたのじぇ。」 長女まりさは食いしん坊。 「ゆっくち!ゆっくち!」 末っ子まりさは少々成長が遅れ気味だが元気いっぱい。 「ゆゆっ!きょうはみんなでかりにいこうね!」 まりさ一家は、今日も昨日までと同じ、春の平和な一日になると思っていた。 空から生えた、アレを見るまでは。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「「なんなのあれぇぇぇぇぇえええええ!!!」」 まりさ達の視線の先では、理解を超えた現象が起こっていた。 雲さんに生えたあんよが、一歩前に踏み出すたびに宙を舞う木片、ゴミ、瓦、ゆっくり。 轟音とともにさらに風は激しさを増し、まりさ達の周囲ではゆっくりどころか人間さんまで騒ぎ始めている。 「はっはっはっはっ!!!見ろっ!ゆっくりがゴミのようだ!!!」 竜巻。 ゆっくりどころか人間さんにとっても極めて危険な自然現象。 まりさ一家の周囲は怒号と轟音に包まれた。 まりさ一家は、逃げた。生き延びるために。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 優宇河お姉さんは近所の小中一貫校の家庭科教師。 勤務先の同僚である校務員ゆうかりんに、軽いイタズラをするのがマイブームな人間さんだ。 この日も若い女性の身で独り暮らしを続けながら、自分もゆうかりんと一緒に学校に住みたいな、 などと考えていた。 「え・・・竜巻?うっそでしょぉぉおお!」 買い物帰りの優宇河お姉さんも、さすがに危険を感じて自宅までの道を駆け抜け、 鍵を開けるのももどかしく、一気に家に飛び込んだ。 足もとを通り抜ける影に気づくことなく、ドアに鍵をかける。 「危なかったわ・・・。街中で竜巻って、冗談じゃ「ゆぅ、たすかったよ。おちびちゃんたちもおくちからでてきてね!」?」 「「「ゆっくちー。」」」 「ちょっと!どこから・・・どさくさまぎれに足もとから入ってきたのね。」 (はぁ、まあ外があれじゃあしょうがないわね。しばらくかくまってあげましょ。) 彼女はこれまで、ゆっくりに関しては希少種にしか興味はなく、まして自分で飼おうなどとは考えたこともない。 とはいえ勤務先の学校では胴付きゆっくりが普通に働いていたりするので、拒否反応もなかった。 その一方母まりさの餡子は恐怖に凍りつく。 (にんげんさんのおうちに、かってにはいっちゃったよ! みんなころされちゃうよ。おちびちゃんだけでもたすけないと。 でも、どうしよう。) 母まりさの餡子はフル回転して最善の方法を探す。 ひたすら謝って、許してもらおう。 竜巻の荒れ狂う中を逃げよう。 現実は非情である。潔くあきらめよう。 →とりあえず疲れたのであまあまをもらおう。 「ゆゆっ!?にんげんさんはかわいそうなまりさたちにあまあまをもってきてね!」 他方おちび達も、母まりさの尋常でない雰囲気に、危険を察知する。 (お母さんが怖がってるよ。 きっと人間さんに怒られるんだ。 でも、まりさ達じゃ、人間さんに勝てないよ。 どうしよう。) 赤まりさ達の餡子もフル回転し、生存のための道を探す。 お母さんを置いて、四方に逃げて物陰に隠れよう。 一番安全な、お母さんのお口の中に隠れよう。 現実は非情である。潔くあきらめよう。 →よくわからないけど、とにかく謝ろう。 「「きゃわいくってごめんにぇ!!!」」 (随分な態度ねー。ゆうかりんとえらい違いだわ。まぁ、躾されてないとこんなもんかしらね。) 「もっと奥に行きなさい。玄関も危ないわよ。」 (ゆゆっ!?ちかづいてきたよ!おちびちゃんはまりさがまもるよ!) 「まりさのおはなしをきいてるの?ばかなの?」 (とりあえず家の奥に行かないとね。うわ・・・汚い。持ちたくはないわ。指で突っついたら転がっていかないかしら。) つんっ、つんっ、ころころころ・・・ 「「いちゃーい!おきゃーしゃんたしゅけちぇぇぇえ!」」 「まりさのかわいいおちびちゃんをぼうさんでつつかないでね!」 指で優しく転がしているとはいえ赤まりさにはちょっと痛かったみたいである。 しかし、末っ子まりさだけはなにやら様子がおかしい。 「い、いちゃいけど、ゆふぅん・・・しゅっきりー!」 「おちびちゃんどうしてすっきりーしちゃうのぉぉぉおおお!?」 (・・・性癖はともかく、個性あるのね。みんな同じ饅頭かと思ってたけど・・・) 「意外と面白いわね。」 このあと、まりさ達は風呂場まで転がされ、じゃぶじゃぶと体を洗われて、 訳のわからないうちにこの家で最初の一夜を過ごすこととなった。 まあ、最初の意志の伝達が上手くいったとはとても言えないが、まりさ一家は運が良かった。 これが、優宇河お姉さんとまりさ一家の共同生活の始まりであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 4月○○日 今日は日曜日なので取りあえず家にはいるんだけれども、ゆっくり達はどうしたものか。 明日以降のことも考えるとやっぱり放してやるべきかなぁ、などと優宇河お姉さんは考えていた。 一方まりさ一家は戦々恐々である。 よくわからないけど酷いことはされなかった。 でも、これからされるかもしれない。 そこで、彼女たちがとった行動は、 「ここはまりさたちのおうちだよ!ゆっくりしていってね!」 「「きょきょはまりしゃたちのおうちだよっ!ゆっくちしちぇっちぇにぇ!」」 おうち宣言。 自分の縄張りの主張である。 「えー、ちょっと。まずいわねぇ。よくわかんないけど、なんか許しちゃいけなかったはずだけど・・・。」 優宇河お姉さん、自分でもここでようやく気付いたが、ゆっくりの飼い方なんて全然知らなかった。 とりあえず、明日にでも学校でゆっくりの飼い方を調べよう、とは思うが、取りあえずどうしたものやら。 「ねえ、まりさ。ここはお姉さんのおうちなの。今はまりさ達は居候なのよ。」 「ぷっきゅぅぅうううう!きょきょはだれもいなかっちゃよ!だきゃらまりしゃたちのおうちだよ!」 「誰も居ないって、私が居・・・?」 まりさ達の背後には、40センチ×60センチ×30センチ程度の、お姉さん自作おもちゃ箱。 「・・・慎ましいわね、あなた達。好きに使ってよ。」 「ところであなた達。そこで暮らすくらいならウチで飼ってあげよっか。」 「ゆ?」 「ウチの飼いゆっくりになるの。イヤ?」 「ゆ・・・ゆゆっ?」 「私に飼われるのは、イヤ?」 「・・・ゆ・・・ゆっゆっ・・・?ゆひへぇ・・・」 「うわっ、何中身吐いてんのよ!嫌だったのかしら。」 表情を見るとそうでもない。 歓喜3と驚愕7を混ぜたような表情をしながらまりさは餡子を吹いて気絶していた。 「おにぇーしゃん。」 「?何?」 「かいゆっくちって、まいにちむーちゃむーちゃできりゅの?」 「ご飯は毎日あげるけど。」 「ゆわーい!やっちゃあ!」 なんか涙が・・・ 優宇河お姉さんは、とりあえずゆっくりフードを買い込んで、 後のことは、明日以降に何とかすることにして、取りあえず考えるのをやめた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 4月○×日 優宇河お姉さんもさすがに、生き物を育てようというのだから、最低限の飼い方は勉強しないとダメだ、 餅は餅屋、ゆっくりのことはゆっくりに聞いてみよう、と思い立った。 優宇河先生の働く学校では、学校の施設管理を任されている公務ゆっくり、ゆうかりんが勤めている。 最近はゆうかりんも仕事の幅を広げたいという名目で、優宇河先生に料理を習っている。 当面、倉塚校長にお弁当を作ってあげるという目標に向かって奮闘中だ。 優宇河先生は、いつもどおりエプロンを着けたゆうかりんに目玉焼きの作り方を教えながら 野良ゆっくりについて聞くことにした。 「やっぱり野良ゆっくりを飼うのって手がかかるの?」 「んんっ・・・そうですね・・・ぁぁ・・・育ちによりますよ・・はぅ!」 「話では、町で数世代は過ごした感じね。」 「ふはぁっ!ぅぅ・・・それなら、そこそこ分別は・・・ふぅっ・・・あると思います。」 「分別ねえ。やっちゃいけないことは分かるって感じかな?」 「うっんんぅっ!ふぁぁ・・・それなりに・・・遠慮はあると、んふぁ・・・でも・・・。」 「でも?」 「はぁ、はふぅ・・・野良は野良で・・すから、人間と違う常識が・・・ああぁ!」 「その辺は理解が必要と・・・まあいいわ。んじゃ、服着たら目玉焼きの試食といきましょ!」 「はぁ・・・ふぁい・・・」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 4月○△日 優宇河お姉さん、今日は休みをとって、まりさ達に飼いゆっくりのなんたるかをたたき込むことにした。 ゆうかりんの貸してくれた本は、『ゆっくりの育て方(銀バッジ取得編)』。 何で持ってるんだろう? 今のところまりさたちは、飼いゆっくりである証明の銅バッジをつけているのだが、 (まりさ一家は大喜びだが、)ICチップによる飼いゆ登録が行われるのは、試験を受けて取得する銀バッジからだ。 現状、法的に財産として認められないので、危なくて外にも出せない。 「ということなのよ。目指すは銀バッジよ!」 「「「えい、えい、ゆー!」」」 「ほんじゃ、さっそく一つづつやってみましょっか。」 銀バッジへの道その1 おトイレのしつけ:決まった場所で用を足すよう躾けましょう。 「ゆっくちりきゃいしちゃよ!」 銀バッジへの道その2 ご飯は好き嫌いなく、キレイに食べるよう躾けましょう。 「ゆっくちりきゃいしたのじぇ!」 銀バッジへの道その3 ご飯は『おあずけ』もできるようにして、主人の言うことを守るよう躾けましょう。 「ゆっくりりかいしたよ!」 銀バッジへの道その4 怪我をしたり物を壊さないように、家の中ではゆっくり過ごすように躾けましょう。 「「「ゆっくりりかいしたよ!」」」 以上が銀バッジ取得に必要な技能となります。 一般的な野生のゆっくりでは、習得までに2ヶ月から半年ほどかかります。 気長に教育しましょう。 「・・・これだけ?」 「おちびちゃんたちも、みんなゆっくりできるよ!ぎんばっじさんだよ!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 「・・・これに下手すると半年って、ゆっくりって手がかかるのねぇ。」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 8月×△日 まりさ達は銀バッジを無事取得したが、夏になっても全然外に出ようとしない。 クーラーの下でお水をグビグビ飲みながら、一日中ゆっくりしている。 それに、おうち宣言したおもちゃ箱の外で眠ったこともない。 表情には一点の曇りもなく、だらけきった下膨れ顔。 それはそれは幸せそうだ。でも、これでいいんだろうか。 『ゆっくりの育て方』ではゆっくりはお散歩も結構好きだと書いてあったんだけども。 そもそもゆっくりは、ゆっくりという名に反し、体が脆い割には活動的なはずだ・・・ 「ねぇ、まりさ達。今日はお外に遊びに行きましょ!お友達もできないわよ。」 顔面蒼白になるまりさ達。 「おねーさん・・・まりさたちのこと、きらいになっちゃったの?」 「へ?」 「おそとはこわいんだぜ・・・みんなしんじゃうんだぜ・・・」 「えーと、そんな事無いんじゃ。」 「やべでぇ・・・おそとにづれでいがないでぇ・・・」 あまりに悲壮感あふれるまりさ達の表情に、何かよほど嫌なことがあったのかと思ったが、 これまでほとんど気に留めなかった、野良ゆっくり達の姿を注意してみると、その反応が合点いった。 細い小道、公園、ビルの影、どこを覗き込んでも、必ず複数存在するゆっくりの干からびた死骸。 商店が打ち水をするたび、誰かが洗車するたびに、水を求めて群がる、100を超える野良ゆっくり達。 小川を橋の上から眺めていると、5分も間隔を空けずに聞こえる、何かが川に飛び込む音。 日当たりの良いマンホールのふたや、車のボンネットの上には、あんよが張り付き黒こげになった焼き饅頭が多数見られた。 今まで、気にせずにいた景色。この中に彼女たちは当事者として存在していたのだ。 「室内飼い確定ね。でも、お友達がいないってのもかわいそうよねぇ・・・。」 優宇河お姉さんは、やはり校長に掛け合って、学校敷地内の合宿所に住まわせてもらえるようにしてもらおう、 そう、決心した。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 9月×△日 季節は秋。秋雨は長引き、今日もどんより空が曇っている。 優宇河先生はあれから無事、校内の合宿所の部屋を新居として格安で借りることに成功していた。 「ああ、そのおもちゃ箱はこっちに置いてね。あの子たちのおうちだから。ありがとう、ゆうかりん。」 「いえ、こちらこそ。同じ屋根の下、これからもよろしくお願いします。」 「んっふっふ、これで今後は毎日ゆうかりんにイタズラし放題ね!」 「ううっ・・・お手柔らかにおねがいします。」 「ところで、優宇河先生。校長先生になんて言ってここに住めるようになったんですか?嫌がってたと思いますけど。」 「ゆうかりんのこと、奥さんに紹介するって言ったら。」 「うえっ・・・ふぇぇ・・・。そんなのひどいですよ。」 「別にいいじゃない!ゆうかりんがお弁当作ってあげてるんだし。まあ、とりあえずウチのまりさ達、よろしくね。」 「ゆゆーん!おねーさん、ただいまだぜ!」 「おかえり。あんなにお外嫌がってた割に、どこに行ってたの?」 「こんぽすとさまにおまいりしてきたのぜ!」 「コンポスト様?ゆうかりん、何それ・・・。」 「にんげんさんもたくさんおまいりにきてるんだよ!とってもえらいかみさまなんだって!」 「あの、ゆうかがコンポストに入れたゲスまりさが、変なこと始めちゃったんですよ。 最近ではゆっくりどころか、低学年のコたちまで・・・、お代はあまあまでいいよって・・・。」 「商魂たくましいわね。あのゲスまりさ。アレはあれで町に適応した結果ってことかしら。」 「まりさ、まりさ、まりさ。ゆうかはゆうかよ。これからはよろしくね。」 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 「ゆっくりの間では、それで呼び分けてんの?」 「はい。こっちのコがまりさ。こっちがまりさ。このお母さんがまりさです。」 「人間っぽいけど、やっぱりゆっくりなのねぇ・・・。 ああ、そうそう。ゆうかりんに新しい後輩が入ってきたのよ。 ふらんちゃんって言うの。むっつりしてて可愛いのよー。」 「「「ふらんはゆっくりできないぃぃいいい!!!」」」 「そう言えば捕食種だっけ。」 「ゆうかも捕食種ですよ。」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 12月24日 日は暮れ、今日はクリスマスイブ。 外は一面雪景色だが、人間の部屋の中はとても温かく、まりさ達のはしゃぎまわる声が外まで響いていた。 優宇河お姉さんの部屋でもケーキとごちそうが並ぶ。一緒にいるのがまりさ達だけというのは少々寂しいが。 「ゆーん。ゆうかりんやふらんもこないの?」 「いっしょにあまあまたべたいのぜ。」 「ゆうかりんもふらんちゃんも、忙しくってこれないのよ。 校長のお友達のパーティーに参加だって。まあ、学校の体育館でやってるんだけど。お勤めご苦労様よねー。」 「おねーさんも人間さんのお友達は呼ばないの?」 「・・・まあ、こういう年もあるのよ。まりさ達と過ごしてあげるんだからありがたく思いなさい。 でも、明日はゆうかりん達も呼びましょうね。」 「ゆわーい!あしたもあまあまだね!」 「むーしゃむーしゃするのぜ!ゆっくりいただきます!」 その時、外に赤いリボンが見えたような気がした。 あれは、れいむ?恐らく野良だろう。 今は見えなくなったが、確かに部屋の中を覗き込んでいたように思う。 ウチのまりさ達はやはり幸運なのだろう。 まりさ達がお尻をぷりんぷりんさせながらケーキに顔を突っ込んでいる間も、 野良のゆっくり達は必死で生きているのだから。 「あんたたち、ちょっとは感謝しなさいよ!」 「「「ゆ?」」」 「ゆっくりって薄情ねー。まあいいわ。見返りは求めない主義だから。」 ちなみにその夜、まりさ達は初めて優宇河お姉さんのベッドの枕元で眠った。 少しは野良の頃の苦しみから解放されたのだろうか。 「まあ、ゆっくりいきましょうかね。」 「枕もとに3匹は多いわね。一匹降りなさい。」 「ゆべし・・・いたいけど、すっきりー。」 「そいつも治ってなかったのね・・・。」 あえてヤマ無しオチ無し。本編を待って下さい。 そんないい本編が来るとも限らないけど。 なんだか、家の引っ越しとか、職場の合宿とかが重なって、 これまでの作成ペースは維持できなさそうです。 やむを得ずこんなへんなSSでお茶を濁しましたが、 そろそろ本編も書き始めようかなあ。 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順) 春-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. 本作品 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業 夏-2. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 何かほのぼのした たまにはわるくないかも -- 2015-08-12 20 41 31 ゆっくりってゴミ以下だよね、、、 -- 2013-07-25 14 50 33 ゴミがゆっくりのよう? なんかこの話は続いて欲しいな -- 2012-12-15 17 18 41 この後、特務の青二才はゆっくりの破片で「目が〜目がぁ〜」確定 -- 2012-11-27 22 21 25 なんかちょくちょくキャラの濃い人が出るなぁwww -- 2011-04-18 17 54 34 ↓↓ムスカの台詞はそのままが一番良いだよぉ!! -- 2010-12-30 03 00 04 まりさを拾うような奴はしんどけ -- 2010-10-25 17 33 09 「はっはっはっはっ!!!見ろっ!ゆっくりがゴミのようだ!!!」 違う!! 「はっはっはっはっ!!!見ろっ!ゆっくりはゴミだ!!!」 こうです!! でもお話自体は過剰な愛でが無い所為で凄く楽しく読めた こう言う何気ない日常物も中々どうして・・・・まぁ、ありじゃないか、貴様(まりさに向けて) -- 2010-08-01 02 58 00 サブキャラにム○カ様がいたとはw -- 2010-07-31 02 42 07
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「ふたば系ゆっくりいじめ 1298 鬼意惨の演説/コメントログ」 ゆんやー作戦…ネーミングセンスが残念。 -- 2010-07-08 23 40 26 ふたばじゃないけどこれと同じネタのSSがあったな -- 2011-07-21 19 53 55 虐待!虐待!虐待! -- 2011-10-11 01 11 11 虐待!虐待!虐待! -- 2014-08-02 12 09 21 虐待!虐待!虐待! -- 2019-03-13 14 20 13 虐待!虐待!虐待! -- 2022-09-07 20 07 11
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「ふたば系ゆっくりいじめ 1253 飼い主としての/コメントログ」 NICE DOG -- 2010-07-12 13 11 20 犬よくやたw -- 2010-07-17 13 13 51 ポチは名犬だなぁ! 偉いぞ!とっても!! -- 2010-07-17 22 33 45 ゆっくりが飼いかとおもってだまされたよww -- 2010-07-25 04 34 35 見ず知らずの野良のくせに「ききちゃい?おにいしゃんは、きゃわいいれいみゅのおねがいをききちゃいの?」だと…! 一瞬で地獄見せられてもおかしくないレベルのウザさなのに、優しいお兄さんだ。 -- 2011-01-21 22 17 35
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「ふたば系ゆっくりいじめ 871 のばす/コメントログ」 実験系はダラダラ感で読む気が失せる -- 2010-07-09 03 35 07 ↓それは作品の感想じゃなくて、自分の趣味だろ 他にもたくさん作品があるんだからそっちに行け、読む気がしないんなら感想なんて書くな -- 2010-07-25 22 25 43 面白いと思うけどね~、、、 最初に書いてあるから読まなくても済むと思うけど -- 2010-07-26 04 01 23 この絵見て分かった こんなんいたら確実に潰してるわ キモ過ぎるだろ常考… -- 2010-07-31 11 08 24 13㎞伸びろ。音速の500倍で。 ギン「そないに速くも長くも伸びません」 伸びるとか伸ばすとか聞くとこればかり思い出す。 -- 2010-08-06 21 58 40 そんなことより何で掃除機が一家庭に二台もあるのさww -- 2010-09-16 21 44 01 えっ えっ -- 2010-10-04 19 58 49 きめぇwww にょろにょろ思い出したわw 面白いな -- 2010-11-17 10 08 44 とりあえず作者が東北人なのはわかった -- 2010-11-23 18 02 19 体を二つにゆっくり引き伸ばす痛みってのは想像を絶するものだろう… 股裂きの刑みたいなもんか? -- 2011-10-26 00 40 11 これはきもいwww -- 2012-08-16 20 22 13 おぉ、キモいキモい -- 2013-07-12 17 05 52 ニャッキじゃねえかw -- 2013-07-31 11 56 57 シュールwww -- 2016-01-08 17 03 47 うーん、私だったらまりさよりれいむにこれをやるな -- 2016-09-26 20 09 12 ゆっくりに饅頭をいくつも繋げば、同じのが造れるだろうにww -- 2018-01-18 06 58 36 キッモwww -- 2019-03-31 01 39 24
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ゆっくり交通安全 4KB 過去作: ふたば系ゆっくりいじめ 16 yasei ふたば系ゆっくりいじめ 31 myhome ゆっくり交通安全 ゆっくりが現代社会に姿を現して数年、野良ゆっくりが原因の交通事故は急増の一途を辿っていた。 このままでは事故防止の名の下で野良ゆっくりが駆除されてしまう……こう判断したゆっくり保護団体・ゆっくりんピースは、公園に近在の野良ゆっくりを集め、交通安全教室を開く事にした。 数日後、公園には30匹余りのゆっくりが集まった。 その騒がしさは珍走団の集会もかくやと言う程であったが、ゆっくりんピースは最後にお菓子をあげると約束して兎にも角にもゆっくりを集め、交通ルールの説明を行う。 「道には人間さんのスィーが走っているます。人間さんのスィーはとても危険で、轢かれてしまったら死んでしまいます。道の脇の白線を通って下さい。ぷくー!をするなんてもっての外ですよ!」 「道が交わっているところはとても危険です。必ず周りを良く見て渡って下さい」 「踏切は……」 ゆっくり達はゆっくり出来ない話に退屈そうだったが、お菓子の為に我慢して聞いているようだった。 彼らの集中力の限界を見てとったゆっくりんピース職員は、声を大きくしてまとめに入る。 「最後にこれだけは覚えて置いて下さい! 交通ルールには『交通弱者優先の法則』があります! 素早く移動できない皆さんは、交通弱者です。あなたや家族が事故に遭われた場合には、私達に教えて下さい。必ず謝罪と賠償をさせます!」 「ゆゆ! ゆっくりりかいしたよ! だからはやくあまあまさんを(ry」 その後、お菓子を貰ったゆっくり達はそれぞれのおうちに帰るべく、公園の出入り口に向かった。 「………皆さんは交通弱者です!」 「ゆぴー、ゆぴー……ゆゆっ!?」 お話の退屈さに居眠りをしていたれいむは、突然耳に入ったゆっくりできる単語に驚いて目を覚ました。 「じゃくしゃ」はゆっくりできる──これは都市部の野良ゆっくり特有の思想である。 れいむのお隣に住むまりさは、人間さんに虐待されて目が見えなくなったおちびちゃんを連れて繁華街に「狩り」に行き、優しい人間さんから沢山のあまあまを貰っていた。 お向かいの子連れれいむも、かわいそうな「しんっぐるまざー」として群れの縄張りでも一番住みやすい自動販売機さんの裏を宛がって貰っていたっけ。 残念ながられいむは身体強健、番いも子供もおらず「じゃくしゃ」にはなれなかったが、どうやらいつの間にか「じゃくしゃ」の仲間入りを果たしていたらしい。 その証拠に、普段はケチな人間さんがれいむにわざわざあまあまさんを手渡してくれるではないか。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせえええええええ!」 久々にお菓子を食べたれいむは嬉しさの余り体をくねらせた。 そして「ゆゆ~ん♪ じゃくしゃはすごくゆっくりできるよぉ~」等と弱者になった喜びを噛み締める……が、ふと周りを見回してみれば、他のゆっくりも同じようにお菓子を貰っている。 それどころか、お隣のまりさは「いえでまってるおちびちゃんのぶんもちょうだいね!」等と余計に貰っているではないか。 「ゆう……れいむももっとゆっくりしたいよ……」 ゆっくりの幸福の基準は、他のゆっくりとの比較である事が多い。 どんなにたくさんあまあまを貰っても、他のゆっくりが自分より沢山貰っていては幸せを感じられないのである。 こうなったら更に弱者になってもっとあまあまさんを貰わなければ。 その為には、まりさのスィーや人間さんの小さなスィーではダメだ。それでは他のゆっくりと同じくらいのじゃくしゃでしかない。 もっと、もっと凄い「じゃくしゃのなかのじゃくしゃ」にならなければ……! その時、公園の入口に地響きのような音が鳴り響いた。 「ゆゆ?」 どこかの工事車両だろうか、大きな車輪を持ったロードローラーが通り掛かった。これだ! 「ゆっ! ゆっ! れいむはあのおおきなスィーにぶつかってもっとじゃくしゃになるよ! みんなゆっくりどいてね!」 「ゆ!?」 公園内のゆっくりを押しのけて、ゆっくり全速で入口に向かうれいむ。 それを見た他のゆっくり達も「じゃくしゃ」の言葉を聞き、 「ひとりでゆっくりするなんてゆっくりできないよ! ゲスなれいむはゆっくりまってね!」 等と叫びながら、我先にとロードローラーに飛び込んで行く。 途中で警備員がゆっくり達を押しとどめようとしたが、余りの数の多さに押されて却って倒れてしまう。 勢い付いたゆっくり達は前の者が立ち止まればこれを踏みつぶし、皆少しでも「じゃくしゃ」に近付こうと必死で飛び跳ね、 「ゆ! れいむはこうつうじゃくしゃなんだよ! さっさとど、ゆべぇ」 「れいむをころしたゆっくりごろしのスィーはゆっくりどまれええぇぇぇ! ぷくぅぅぅぅぅぅ! ……ゆぎゃ」 「ゆんゆん! いまのしょうとつでおなかのなかのあかちゃんがしんじゃったわ! しゃざいとばいゆげげげげげげげ」 そしてロードローラーの車輪に体当たりを仕掛け、潰れて行く。 「ゆっへっへ、いちばんのこうつうじゃくしゃはまりささまなんだぜ! ひとあしおさきにしつれいするのぜ!!」 中には、ローラーの下に潜り込んでいち早くぺちゃんこになってしまったものまでいる。 こうして公園に集まった30匹余りのゆっくりを全て踏み潰し、道路一面を餡子の海にした所で、やっとロードローラーは停止した。 数分後。騒ぎを聞いて駆け付けたゆっくりんピース職員は、まだ息の有ったれいむを拾い上げ、しっかりしろと声を掛ける。 その声にうっすらと目を開いたれいむは、勝気そうな眉を吊り上げ、苦しい息の下で言い放った。 「れ……れいむはこうつう……じゃ、じゃくしゃ…なんだよ……かわいそう……なんだよっ! わ、わかったらはやく……あまあまさんをもって……きてね……」 これが「じゃくしゃ」になりたがったれいむの最後の言葉となった。 その顔は、とても満足げなゆっくりしたものであった。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 低知能で危機感知能力も低いのに、無駄に強欲だからwwwww -- 2018-02-02 21 38 39 ↓ロードローラーだッ!!ってことですねわかります -- 2014-12-22 22 22 59 DIO「ん?何か、引いたか?」 ブロリー「ゆっくりを、引いてたぞ!!」 DIO「ほーう!!ゆっくりを、引いてたか。」 -- 2014-11-17 23 30 27 ゆっくりしね -- 2014-02-08 01 31 52 阿保だ -- 2013-07-11 20 51 35 ヒャッハァーーーーーーーーーーーーーーーーーーゆっくりしないで死ねW -- 2013-04-10 17 24 06 何ともいえないSSナンバーワン -- 2012-03-20 02 51 32 ゆっくりんピースがゆっくりを死に追いやったwww -- 2012-01-06 19 31 48 あまあまよりオレンジジュース請求しろw -- 2011-12-23 10 23 48 きもちいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい -- 2011-09-11 19 49 32 しょせんはよくのかたまりか・・・ -- 2010-11-13 11 10 25
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「ふたば系ゆっくりいじめ 52 ある疑問への考察/コメントログ」 力は入ってんなー。ほんとにゆくっり好きなんだな いろんな意味でwww -- 2010-09-10 00 28 41 ゆっくりに対してここまで考えているとは…正直驚きました…凄いって意味で。 -- 2010-11-16 23 34 32 構成がまんまレポートだな -- 2010-12-29 19 16 00
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いじめによる自殺 いじめによる自殺 ああ
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「ふたば系ゆっくりいじめ 711 博打打ちの八つ当たり/コメントログ」 きもい -- 2010-07-03 18 49 05 光る石って結局何だったの? 何か元ネタがあるの? -- 2010-10-04 05 13 35 光る石が気になるな。 集めて人間の家の明かりにもできるんじゃね? -- 2010-10-28 15 04 06 光る石…興味深いですねぇ -- 2010-11-28 18 33 18
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ゆっくりたねをまいてね! 8KB ※M1あきさんが「植物型にんっしんでゆっくりが地面から生える」というネタの絵を描い ていたのに触発されて書きました ※独自設定垂れ流し 「ねえ、わたしがもしゆっくりだったら、きっとおいしくないと思うのよ!」 いつも突飛なことを言う女だった。ゆっくり加工所の研究部門の同僚の中で一番優秀な彼 女。天才となんとかは紙一重と言うが、それを体現しているような女だった。 「だって、わたしはゆっくりが大好きで、その研究がこんなにたのしいんだもの! ゆっ くりは苦しまないとおいしくないんだから、わたしってばきっと商品にもならないぬるい 甘さになっちゃうに決まってるわ!」 いつもそんな変なことばかり言っていた。 だから、思いもしなかった。 「もし自分がゆっくりだったら、あまくないに決まっている」 そんないつもの戯れ言が、彼女から聞いた最後の言葉になるなんて。 どこにでもあるなんでもない交通事故。そんなもののせいで、彼女のばかげた言葉はもう 聞けなくなってしまったのだ。 ゆっくりたねをまいてね! 「すっきりーっ!」 研究員達が固唾をのんで見守る中、ゆっくりまりさとゆっくりれいむはすっきりーをした。 二匹のゆっくりは、土の敷かれた、動くのに不自由のない大型の水槽の中にいる。 「さて、次が問題ですね。うまくやってくれるかどうか……」 研究員の一人がつぶやく。他の研究社員達も言葉にこそ出さないものの、思いは同じだ。 やがて、れいむの頭からにょきにょきと茎が生えてくる。そしてあっという間に実ゆっく りが生った。ここまでは普通だ。 普通ではないのはその数だ。生えた茎は五本。通常の茎の倍以上に長い。 実ゆっくりの数も普通ではない。それぞれの茎に鈴なりに生った実ゆっくりは、合計五十 匹近い。その大きさも通常の実ゆっくりの半分ほどだ。 それだけでも異常だったが、またしてもおかしなことが起きる。 次の瞬間、小粒の実ゆっくり達は地に落ちたのだ。 明らかな早産だった。 だが、れいむもまりさもあわてない。 「おちびちゃんたち! ゆっくりほーりほーりしてね!」 れいむが声を上げると、まだ目も開かない実ゆっくり達は口を開き声を上げる。 「ゆっきゅち!」 「ゆっきゅち! ゆっきゅち!」 「ゆっきゅちもぎゅりゅよ!」 「ほーりほりしゅりゅよ!」 目を閉じたまま、開いた口で一斉に地面を掘り始める実ゆっくり達。ゆっくりは手足がな い為、土木作業には全く向かない。それなのにたやすく土を掘り、自らの巣を作る。 実ゆっくり達もその特質を受け継いだのか、土を掘り進み瞬く間に地の中に潜っていった 。 「ゆっくりそだってね!」 「しーしーするよ! おちびちゃんたち、ゆっくりえいようをとってね!」 実ゆっくり達が埋まっていった場所に、れいむとまりさはしーしーをかけ始めた。 すると、ぽこり、ぽこりと。実ゆっくりの埋まった場所から何かが出てきた。 芽だ。 ゆっくりがにんっしんしたときと生える茎と同じ色の芽だ。 それを見て、れいむとまりさはにっこりとほほえむ。 その様に、見守っていた研究員達も安堵の息をもらすのだった。 ゆっくり加工所では、日夜研究が続けられている。 その中でももっとも重要な研究は、「高品質のゆっくりをいかに大量生産するか」だった。 一般に、ゆっくりの大量生産と言えばれいぱーありすとオレンジジュースを用いて行われ る。だがこれは手間も時間もかかる。 まずすっきりーさせる時間が必要だし、植物型のにんっしんであっても生まれ落ちるまで には一週間程度を要する。 また、植物型のにんっしんで生まれる赤ゆっくりは小さく、これを成長させるのにも時間 が必要だ。味の調整のため虐待するともなればさらに時間も手間もかかる。 それらの効率化は極限まで進められていた。だが、不況に伴う昨今のゆっくりの価格低下 の傾向から、なかなか利益が出にくくなっていた。 そこで着目されたのは、ゆっくりが植物的な性質を持つと言うことだった。 植物型にんっしんで、ゆっくりは茎をはやす。この茎を外部ではやすことはできないか、 というアプローチだった。 植物型にんっしんは、大量にゆっくりをつくるのに向いている。しかし茎が生えている間、 母体となったゆっくりは茎に栄養を吸われる――すなわち、負荷を受け続けることになる。 ゆえに、回数を重ねれば良質なゆっくりであっても餡子が劣化する。 ならば生えた時点で茎を切り取り砂糖水などで育てれば、という提案もあった。だがこの 方法ではゆっくりが「足りないゆっくり」になったり、奇形化することさえある。当然味 も落ちる。やはりある程度、少なくとも丸一日程度は母体で育てる必要があるのだ。 これは当然、量産化の妨げとなる。 だが、ある研究員は、これとまったく異なるアプローチを提案した。 「草ゆっくり、順調に育っているみたいだな」 研究所の一室。中央におかれた水槽の中は、一週間前れいむとまりさがすっきりーし、地 に落ちた実ゆっくりが自ら埋まった場所だった。 男と同僚の研究員は、その水槽を眺めていた。 そこは今や畑のようになっていた。 地面か伸びる無数の茎。青々と葉を広げ、人工灯を力一杯受け止めている。そして、その 茎の先端に実るモノは。 「ゆっ……ゆっ……」 「ゆっくちぃ……」 「ゆっくち……うまれちゃいよ……」 夢見るように目を閉じ揺れる、実ゆっくりの姿があった。 通常の実ゆっくりより一回り大きい。そのもちもちした肌は高い品質を伺わせる。 新たな植物型にんっしんのアプローチ。 それは、「草ゆっくり」だった。 通常、植物型にんっしんでは、ゆっくりは茎を生やし実ゆっくりを生らす。 この「草ゆっくり」は、実ゆっくりを植物の実と同じ役割にしたものだ。 草ゆっくりは母体から栄養をもらうのではなく、地面に落ち血に潜り、根を下ろして植物 のように自分で育つのだ。 通常の植物型にんっしんで高品質のゆっくりを生み出すには、母体となるゆっくりの栄養 摂取、健康管理など細かに管理する必要がある。 ところがこの「草ゆっくり」にそれは必要ない。 母体は実ゆっくりを蒔いた時点で出産は完了となる。植物型にんっしんに比べ、母体への 負担は非常に少なくて済む。すぐさま次のすっきりーも可能だ。その上、実ゆっくりの数 もずっと多い。 地に蒔かれた実ゆっくりは、初期には親ゆっくりのしーしーなどの甘味を要する。だがそ の後、芽さえ出れば土の養分と日の光で自ら栄養を作り出し育っていく。ゆっくりの餡子 変換能力は優れており、通常の農作物の育たないような枯れた土地でも元気に育つ。また、 通常の作物より世話もいらず、生産も楽だ。 地に生えた根、天へ伸びる茎に空へ広がる葉。それらから栄養を生みだし、実ゆっくりは 子ゆっくりほどのサイズになってから生まれ落ちる。 しかも、非常に上質なゆっくりとして生まれるのだ。 ゆっくり加工所は、新たな高品質ゆっくりの大量生産方法を手に入れたのである。 「どうやら成功のようだな……」 男のつぶやきに、同僚の研究員は満面の笑みを浮かべる。 「この実験がうまくいったらいよいよ実用化か……いや、彼女のアイディアは本当に大し たものだな」 「ああ、彼女は本当に優れた研究員だったよ……」 「惜しい人を亡くしたものだな……」 ようやく実用化までこぎ着けた草ゆっくり。だが、その発案者は不幸な交通事故で、既に この世にない。 二人の研究員の間に暗い空気が立ちこめる。 「でも、こうして彼女の実験がうまくいったのは君の頑張りのおかげだよ!」 暗い雰囲気を吹き飛ばすように、努めて明るく研究員は言った。 研究の実現は困難を極めた。だが、迷わずくじけずあきらめず、ひたすらに研究に打ち込 んだ男の頑張りがあったからこそ実現したのだ。 だが、男はその惜しみない賞賛にくすりともしない。 「別に……俺はただ、彼女の問いの答えをみつけたかっただけだ」 「問いの……答え……?」 男は答えず、研究室を去った。 男は自分用の研究室に戻っていた。 研究室の中央には、青々と生い茂る草ゆっくりがある。 「君は『自分がゆっくりだったらあまり甘くならない』と言っていたけど、どうなるだろ う」 ゆ、ゆ、と。夢見る実ゆっくりたちは、男の言葉に答えない。聞こえていたとしても、言 葉を理解するだけの知能はない。 だが、男はかまわず言葉を続ける。 「君の遺灰を蒔いた土……そこから生まれたゆっくりは、ぬるい甘さに決まっている。き っと君と同じように、しあわせそうにしているんだろうな」 ゆ、ゆ、と。実ゆっくりは揺れている。微笑む口は、男の言葉の通りしあわせに生まれて くるんだろう。 「だから俺は甘くしてやろうと思う。君は草ゆっくりばかりでなく、画期的な虐待法だっ ていくつも生み出していたからね。それを試す。全部試す。土が枯れて、本当に灰になっ てしまうまで、ね」 男が部屋の隅に視線を投げかければ、いくつもの虐待道具が用意されている。 「君と一緒に草ゆっくりを生み出したかった。君と一緒に草ゆっくりを虐待したかった。 君が生きているうちに気づけば良かった」 男の声に、実ゆっくりはゆれる。微笑みを口にたたえたまま、生まれ出るしあわせせを夢 見ながら。 「君のことが、好きだって」 男の言葉は、静かな研究室にひどくむなしく響いた。 その言葉は誰にも届かない。 実ゆっくりだけが、ゆ、ゆ、と揺れながら、男の声を聞いていた。 了 by触発あき 過去作品 『ふたば系ゆっくりいじめ 163 バトルゆ虐!』 『ふたば系ゆっくりいじめ 172 とてもゆっくりした蛇口』 『ふたば系ゆっくりいじめ 180 ゆっくりばけてでるよ!』 『ふたば系ゆっくりいじめ 181 ゆっくりばけてでるよ!後日談』 上記以前の過去作品一覧は下記作品に収録 『ふたば系ゆっくりいじめ 151 ゆっくりみわけてね!』 元ネタ絵 byM1 触発あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 後血の気の多いアホは、自分の住処に戻るといい。そんなに、虐待したいのなら運動しろ。そういうものはストレスが溜まっている証拠だ。 -- 2013-04-11 17 14 17 サイト名:ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKI 荒らし投稿ですねわかります -- 2012-12-03 17 56 08 血に潜るww -- 2012-07-19 14 11 45 すいませーん 子ゆ六匹くださーい! 4000えんまでならだしまーす -- 2012-02-21 20 33 14 これは悲しい恋の物語 -- 2011-06-09 00 23 05 うるせええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ! 空気の読めない虐厨はほかのSS読んでろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! -- 2011-01-12 03 07 28 虐待しろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! ゆっくりさせろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!! -- 2010-11-04 10 58 30